Glapola-Plusのコーティングについて

2015-06-01

 Glapola-Plus(グラポラプラス)は、ガラス偏光子Glapola®単体、または偏光分離膜単体では達成できなかった高い消光比(60dB)が、これら両者の組み合わせによって、可能となりました。

 偏光分離膜は一般的に真空蒸着法やイオンビームアシスト蒸着法により成膜されます。真空蒸着において、蒸発された蒸着粒子が基板に到達する際の力学的運動エネルギーは、基板加熱による熱エネルギーのみとなることから、0.1[eV]~1.0[eV]程度です。

一方、イオンビームアシスト蒸着法などのイオンを活用した蒸着の場合、材料を加熱した際の熱エネルギーに,活性化されたイオンのエネルギーが加わることにより、力学的運動エネルギーは、200[eV]~1000[eV]にも達します。このため、イオンビームアシスト蒸着法によって蒸着された膜は、真空蒸着法の膜に比べ、緻密で平滑な膜となり、散乱も小さく、膜の物理的強度も高くなります。

Glapola-Plusはこのイオンビームアシスト蒸着法を用いた蒸着にて膜を形成していることから、光のロスが少ない良好な偏光特性を実現いたします。ぜひ一度お試しください!

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