正反射防止のポイント
照明光の映り込み
近赤外線セキュリティカメラの開発を進めておりましたが、対象物を撮影するのに必要な近赤外線の照明光がガラスや眼鏡などの表面で反射する現象が起こっていました。その反射光が観察部分を見えにくくしており、対象物を撮影する妨げとなっておりました。
偏光ホロライトによる解消
対象物を照らす照明光に偏光ホロライトを使用し、観察するカメラの前面にガラス偏光子をセットすることで、ガラスや眼鏡表面からの反射光をカットすることが可能になりました。これにより、レンズのギラツキ(正反射)をなくすこととなり、対象物をしっかりと撮影することができました。
ガラス表面の反射光防止には「反射防止膜」が一般的に使用されますが、反射成分(S偏光成分)を完全に除去することはできません。照明光とカメラ前面に2枚の偏光子を使用することで余分な反射成分を完全に除去することが可能です。