ガラス偏光子について

2015-03-06

液晶プロジェクターなどの機器において、小型化が大きく進むと中でより大きな画像をより鮮明な解像度で投影することが必要になってきています。それとともに、より明るい高原やより小さな液晶素子のニーズも大きく高まりつつあります。
その結果、液晶素子の前後の偏光子にもより強い光が導入されることになり、高い耐熱性と耐光性が必要とになって来ました。
そうしたニーズを受け、当社では吸収型ガラス偏光子(Glapola®)を開発いたしました。

吸収型無機ガラス偏光子(Glapola®)は、ナノサイズの金属微粒子の精密制御技術に基づき、偏光層を基板内部に析出しており、表面への蒸着が可能な点が特長です。そのため、吸収型無機ガラス偏光子(Glapola®)は、可視から近赤外までの幅広い波長帯域で偏光特性を発揮。偏光分離膜による偏光分離、裏面反射膜によるS波吸収ミラー、波長選択膜による単色波長のP波取り出しも可能となります。これらの特性により、設計者様から、『高輝度ランプの使用できるようになったおかげで、画面の高輝度化が実現できた!』『高エネルギー密度の光が利用出来るために、装置の小型化、軽量化が可能になった』などの評価をいただけております。

また、吸収型無機ガラス偏光子(Glapola®)は、耐熱性ガラスとして通常使用されるホウ珪酸ガラスを母材としています。そのために、樹脂フィルムに比べて圧倒的に優れた耐熱性と耐光性を持ちます。『熱や光による性能の劣化が無いため、良好な画質が長時間に亘って維持出来る。』『耐熱設計の簡略化が可能になった。』 などの設計者様からの高い評価を頂いております。
加えて、ワイヤーグリットタイプの無機偏光子にはない「ハンドリング性」の良さと「表面反射率」の低さを実現。高コントラストの吸収型ガラス偏光子をカスタムメイドでご対応することが可能です。さらに、この無機ガラス偏光子と弊社の多層膜技術を生かした『ガラス偏光子型偏光ビームスプリッター』の開発にも成功)。これまでの偏光ビームスプリッターには無い極めて高い消光比(60dB以上)を実現しており、様々な用途への導入が実現しております。

耐熱性や耐光性といった機能的な特性をお望みの方、高輝度化及び小型化を設計を通じて実現が必要な方は、是非一度私たちにご相談ください。

 

偏光子の技術相談室

04-7137-3117

メールはこちら

岡本硝子株式会社

岡本硝子株式会社

千葉県柏市十余二380番
TEL: 04-7137-3111
FAX: 04-7137-3112

【営業時間】
9:00~17:00(月~金)